根面う蝕を予防しましょう!

9月に入りましたが、まだまだ残暑厳しく暑い日々が続いてますね。

季節の変わり目に入っていきますので、皆さんも体調に気をつけながらお過ごしください。

さて、今日は近年増加中の根面う蝕についてお話ししたいと思います。

  • 根面う蝕とは

歯周病などの影響により歯茎が下がってしまい、露出した歯の根元にできるむし歯です。

  • 普通の虫歯との違い

普通の虫歯というと、歯の中で歯ぐきから上で見えているところの部分にできる虫歯を想像すると思います。

この部分は、「エナメル質」と呼ばれる酸に溶けにくい硬い組織で覆われて守られています。

また日々の歯磨きで一番意識して磨いていただける場所であると思います。

そのため虫歯が進行はしづらく、初期であれば治療も短く終わることができます。

しかし、根面う蝕が起きる歯の根っこの部分は「エナメル質」に覆われていません。

そのため歯の中でも弱い部分で、特に歯周病などで露出した歯の根元は、本来歯茎で守られてる部分なので、特に酸に弱く、汚れがたまるとむし歯を発症しやすく、進行もしやすいです。

そして、進行すると根元から歯が折れてしまうこともあります。

  • 近年増加している理由

近年は8020運動などの効果もあり、歯に対する予防意識が高まってきています。

皆さんも定期検診で歯科医院に通っている方も多いと思います。

そのため、高齢者でも自分の歯が多く残っている方が増えてきました。

しかし加齢とともに、唾液の分泌量は低下してきます。

唾液には、むし歯から歯を守る作用があります。

そのため、唾液が少なくなるとこれまで歯の根元にむし歯ができたことのない方でも、急激に歯の根元にむし歯が多発したり、進行することがあるので注意が必要です。

  • 根面う蝕を予防するには

①フッ素配合の歯磨き粉を使用する

日々の歯磨きをする際に根元も意識して歯磨きしていただくことが一番大事ですが、その際フッ素の濃度が濃い歯磨き粉を使用するのがむし歯予防に効果的です。

1000ppm以上のフッ素が入っている高濃度歯磨き粉を選ぶようにしましょう。

②隙間ができた歯の間に歯間ブラシを使用する。

根元の部分に関して、歯と歯の間では糸ようじやフロスよりも歯間ブラシの方が効果的です。

歯間ブラシは大きさの選択が重要なので、歯科医院で選んでもらうことをオススメします。気軽に当院スタッフにお訪ねください。

③定期検診を受診する

定期検診も受けることで、根面う蝕を早期に発見出来たり、セルフケアのアドバイスをすることができるので、検診はしっかり受けるようにしましょう。

そして、歯周病の進行とともに根面う蝕もなりやすくなるので、歯周病と合わせて予防していきましょう!!